この世界では、それぞれの文化を持つ人間・妖精・獣人の三種族が日々を過ごしていた。その三種族は人間と妖精のように仲が良い種族関係もあれば、妖精と獣人のようにあまり仲が良くない種族関係もあったが、基本的には争いも無く手を取り合って過ごしている。
その手を取り合う姿勢が一番顕著であり、その結果として群島の中で最も商業が発展した街がこの『ノッテ・ルーチェ』である。これから語られるのは、このノッテ・ルーチェでルイという少年が店を開く物語である。